異国の愛

このブログでは、 異なる文化の中で、小さな喜びを大切にする日本とタイの明るい家族の心温まる瞬間をお届けします。

外国人の運転免許切り替え、難しい技能試験の攻略方法を紹介!

外国人が日本で車を運転する場合、運転免許はどうするの?外国の免許で運転してもいいの?教習所に通うの?試験を受けて日本の運転免許証を取得するの?こんな風に疑問に思ったことありませんか?

 

ジュネーヴ条約締約国であれば、母国で手続き(国際運転免許証)してから入国すると、外国の免許のまま運転することが可能です。
ただし、この方法だと有効期限は1年。そのため、その都度母国で手続きが必要。

ジュネーブ条約締約国等一覧 警視庁 (tokyo.lg.jp)

そこで今回は、国際運転免許証を日本の免許証に切り替える方法について、私たち夫婦の体験を元に紹介していきます。苦労した点についても詳しく紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき参考にしていただければと思います。

 

国際運転免許証を日本の免許証に切り替えできれば、母国の運転免許証と日本の運転免許証の両方を所持することになります。
それぞれの免許証で更新手続きが必要になりますが、日本の免許証は2年(若葉色)、3年(青色)、5年(青色orゴールド)と有効期限が長くなる。そのため、長く日本に住む予定なら、国際運転免許証から切り替えをおすすめします。

 

いくら母国での運転歴が長いと言っても、日本の免許証に切り替え後は、有効期限2年(若葉色)からとなります。切り替えとは言え、手続きだけで免許証を取得できるわけではありません。知識適性試験と技能試験があり、それぞれに合格する必要があります。

 

各都道府県の免許センターで試験を受けることになります。
免許センターごとに試験の日程が異なるので、事前に調べてから受験の予定を組むことをおすすめします。

 

私の奥さんは、首都圏の免許センターで受験したのですが、技能試験の予約が3ヵ月先でした。

 

技能試験の合格基準は厳しいので、1回で合格することはほとんどないとのこと。実際、事前に免許センターの職員から、合格は難しいですよと説明がありました。

 

結果、私の奥さんは、知識適性試験1回で合格、技能試験2回で合格。
これはかなり優秀な結果だと思います。奥さんの母国タイは、日本と同じ右ハンドルの左車線通行なのが、他国の人より有利だったと思う。
それと、時間があれば自分で練習をし、約1ヵ月みっちり練習したのが合格の最大要因です。試験のたびに費用がかかるので、早い合格は非常に助かりました。

 

知識適性試験より技能試験が難しく、これから受験する人は、しっかり対策と練習すること!

免許切り替えの流れ

  1. 免許センターで受付する。
  2. 書類審査
  3. 知識適性試験実施。
    奥さんの場合、受付した日に知識適性試験を実施。しばらく待ち見事合格。
    受付日に学科試験をするかは、免許センターによって異なるようです。
  4. 知識適性試験合格者は、その場で技能試験日の予約をする。
    知識適性試験合格が有効なのは6カ月間なので、合格後6カ月以内に技能試験を合格しないと、再び知識適性試験受験となる。
  5. 技能試験実施。試験後、合否はすぐその場で発表される。
    合格者は手続きをし、日本の運転免許証交付。不合格者は、再試験の予約をする。

 

以上が大まかな流れです。
※受付日時、必要書類、手続きできる条件は事前に免許センターで確認を!

免許切り替えの必要書類

  1. 有効な外国の運転免許証
  2. 有効な外国の免許証の翻訳文
    私の奥さんの場合、私がJAF(日本自動車連盟)に依頼。¥4,000
  3. パスポート
    発給国の滞在期間など条件があるので必ず事前確認を!!
  4. 住民票
    日本国籍の方は本籍記載のもの。外国籍の方は国籍記載のもので、マイナンバー(個人番号)の記載がないもの。

※必ず手続きする免許センターで、事前確認をしてください。

免許切り替え費用

  1. 申請手数料 ¥1,500~¥4,500 免許種別によって異なる。
    奥さんの場合、普通免許のため\2,550でした。
    不合格だと毎度¥2,550が必要。
  2. 交付手数料 ¥2,050 技能試験合格後に必要。
  3. 写真代
    奥さんの場合、免許センターでも撮影できるが、事前に準備し持参。

免許切り替え試験の内容

  1. 書類審査
  2. 知識適性試験
    設問数10(合格ライン不明)問題の言語は限られている。奥さんが受けた場所は、英語、中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語があった。場所によって少し違うようです。
  3. 技能試験
    技能試験当日の受付時にコースの指示がある。試験官が同乗し、指示されたコース(免許センター内)を走行する。
    最初は外周を1周する。(車両の特性や間隔をつかむ準備運動のような位置付け) その後試験スタート。

免許切り替え試験の難しい点

  1. 知識適性試験は、基本的な交通ルールを理解していれば問題ないレベルですが、母国語の対応がないと難しくなる。
    (第二言語で上記言語が理解できれば問題ない)
  2. 試験に合格するための独特なルールがある点。
    乗車したら、座席、ハンドル、サイドミラー、ルームミラーを調整する。その際に調整が必要なくても、必ず手でさわること。(特にルームミラー)これを忘れると減点。
    普段の運転では、左右、後方などの確認を目だけでするところ、試験では必ず首を振り確認しないと減点になる。
  3. 脱輪は即不合格。脱輪した時点で試験終了となる。

技能試験の攻略方法

  1. コースを覚える!
  2. ちょっとした確認をオーバーアクションで!首振り確認を体にしみこませる。
  3. 試験対策をしてくれる自動車学校や教習所で教えてもらう。
    費用はかかるが合格が早くなる。実際の試験コースで教えてくれ、合格するコツを教えてくれるので、できれば最低1回は利用した方がいい。
    私の奥さんの場合は、1回利用し2時間の教習で¥12,000。高いですが効果抜群!2回は利用したくなかったので、二人で一生懸命覚えました。
  4. 教わったコツをひたすら練習!
    ただ運転の練習をするだけでは合格しません。合格に必要な注意点を徹底して体で覚える。意識しなくても体が反応するくらいまで練習すれば、合格が見えてきます。

まとめ

ここまで、国際運転免許証を日本の免許証に切り替えることについて紹介しました。最大の問題点は技能試験です。運転に慣れているから合格とはなりません!運転に慣れていることと、試験に合格する要素は別物。
合格の近道は、プロに教わりひたすら練習すること。練習すればするほど合格が近づきます。

 

試験は大変ですが、合格すれば免許証の更新周期が長くなり、更新手続きの負担が減るメリットがある。それと、身分証明書として利用できるメリットもある。そのため、長く日本に住むのであれば、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。